4歳娘と行った書店で、ふと目に留まったお話集「ぐんぐん頭のよい子に育つよみきかせ かがくのお話25」。
「頭のよい子に育つ」という言葉と、「かがく」という言葉に惹かれ、中身もほとんど見ないで購入しました。
娘はこの本の表紙の絵柄が気に入らなかったらしく、
わたしは このほんを かっても よまないよ!
と宣言をしていました。
ところが読み聞かせを始めたらすぐに娘は集中し、
このほん おもしろい~!もっとよみたい!
...となり、読み聞かせを終わらせるタイミングが取れないほどに...
購入してしばらくの間、毎日のように催促され、何度も何度も読みました。
その上いろいろな知識が増えたり、科学につながる身近な物事に興味がわいてきたりといいことづくめ。
今回は、ぐんぐん頭のよい子に育つよみきかせ かがくのお話25 についてご紹介します。
ぐんぐん頭の良い子に育つよみきかせ「かがくのお話25」ってどんな本?
対象年齢は3歳から小学低学年くらいまでの内容です。
「かがくのお話25」は、全部で263ページあり、厚さ2.5㎝もあります。
この中に、1話8~10ページの短編のお話が25話入っています。
厚みがある本なのにそんなに重くない上に、開きやすい 特別な製本がされているそうです。
これだけ聞くと、「なんだ~ 普通のお話集かしら?」なんて思う方もいらっしゃるでしょう。
でも、このお話集の内容がとてもよかったのです!
「かがくのお話25」は科学に興味をもってもらうきっかけづくりができる
科学って聞くと、「難しい」とか「まだ子供には早い」とか思ってしまいますよね。
でも、「かがくのお話25」で取り上げられている項目は、科学につながる身近にあるものがテーマになっています。
「かがくのお話25」の項目(一部)
- 豆をまいたらどうなるの?
- ウンチはトイレに流したあと どこに行くの?
- 涙はどうして出るの?
- 魚は水の中で苦しくないの?
- アゲハ蝶はどうやって蝶になるの?
- 昼間 星が見えないのはなぜ?
- 空はどこまでつづいているの?
・・・・など
いろいろな事に好奇心旺盛な子は、自ら疑問に思い、自ら質問したり調べたりしていることでしょう。
でも、こういったことに興味が無かったり、疑問に思わない子もいます。
実はこの本は、まだ興味を持てていなかったり、疑問にも思わない子に とてもおすすめなのです。
「かがくのお話25」では、お話の物語を通じて、身近なことに「なぜ?どうして?」と興味が持てるような作りになっています。
「かがくのお話25」に出てくる物語の中で、生き物や物を擬人化してキャラクターにすることで、子供にも親しみやすくしています。
物が擬人化してキャラクター化したお話の例はこちら↓
【うんちくんのぼうけん】
うんちくんがトイレから下水道を通り、下水処理場できれいになって、海に流されるまでの冒険を、難しい言葉を一切使わずに描かれています。
下水道や下水処理場の話なのに、なぜか明るい雰囲気で、心もきれいに洗われるような素敵なお話です。
我が家の4歳娘はこの話を一度読んだだけで、トイレに流されたものは ある場所(下水処理場)できれいになり、海に戻される...ということを理解しました。
(下水処理場という言葉までは覚えていませんが)
親が見ていても感心するほどに子供が分かりやすいよう描かれています。
科学を無理強いするような内容ではなく、楽しい絵本を読む感覚です。
楽しく絵本を読みながら こういった内容の理解ができるなんて、とてもお得な気分です。
「かがくのお話25」は3つのステップで理解を深めることができる
「かがくのお話25」は理解を深めるために3つのステップを用意しています。
理解を深める3ステップ
- お話を読んで興味を持つ
- 図解で親子で会話する
- 体験で知識が身に付く
1.お話を読んで興味を持つ
まずは、先ほども出てきたとおり、キャラクター化された身近な生き物などで親しみやすくされた物語を楽しみます。
すべてひらがなとカタカナで書かれているので、字が読める子だったら、一人で読むこともできるようになっています。
2.図解で親子で会話する
楽しいお話の後に、そのお話に関する図解が載っています。
子供には少し難しい言葉や表現、漢字(ルビあり)があるので、大人向けのページです。
大人でも知らなかったような豆知識なども載っていて、子供がそのお話の内容に興味を持って疑問が出てきたら、図などを指さしながら 大人が答えられるようになっています。
少し難しい内容でも、親自身の言葉に変えて答えることによって、子供との深い会話ができるようになっています。
3.体験で知識が身に付く
さらに、「やってみよう」というコーナーがあり、親子で出来る実験や体験などが載っています。
テーマに沿ったものを作ってみたり、生き物を観察する際のポイントが載っていたり、体験ができる施設の紹介があったり...親としてもありがたい情報がたくさん載っています。
興味を持ったことを体験することで、知識がしっかりと身に付きそうな気がします。
関連記事⇒頭のよい子に育つよみきかせ「いきもののお話25」がとてもよかった!生き物に興味を持って理系脳を育てよう!
「かがくのお話25」の子供が飽きにくい理由
科学に関するお話が25話も入っていたら、「子供がイヤにならないかしら?」「子供が飽きるのでは?」と思う方もいらっしゃると思います。
私も購入して読む前までは、「飽きるかもしれないし、子供が興味を持たないかもしれない」と思っていました。
実際読んでみたら、子供は飽きないし、興味津々で何度も何度もリピート読み聞かせ...。
この本には、子供が飽きにくい理由がたくさんありました。
飽きずに読める理由
- 1話8~10ページなので集中力があるうちに読み終わる
- リズムがある文章が多く、楽しみながら読める
- それぞれのお話で絵のテイストが違う
- 子供が好みそうなジャンルが多い
1話8~10ページなので集中力があるうちに読み終わる
1話8~10ページなので、集中力が切れる前に読み終わる感じです。
ひとつのお話のボリュームがちょうどいいので、寝る前の読み聞かせにもピッタリです。
ちょうど話が盛り上がってきたころに物語が終わり、「図解ページ」に行くので、少し難しい図解ページも一緒に見てくれる頻度が高いです。
リズムがある文章が多く、楽しみながら読める
テンポがいいお話が多いのと、リズムがある文章が多いので、普通に 絵本としても楽しめます。
対象年齢が3歳からですが、3歳くらいだと、お話のページだけでも学びがたくさんあります。
読んでいるパパママも楽しく読める絵本です~。
それぞれのお話で絵のテイストが違う
絵を描いている人が複数いらっしゃるようで、それぞれ絵のテイストが違います。
テイストが変わることで、テーマが変わったことが一目で分かります。
他の絵本などでは、話の先の絵が描かれていて分かりづらいことがありますが、この本は、「かがくに興味をもってもらう」だけあって、文章に合った絵が細かく描かれているので、とても分かりやすいです。
4歳娘は、絵のテイストが変わるたびに、「これも読みたい!次も読みたい!」と言って、読み聞かせの終わり時を逃すことがたびたびありました。
子供が好みそうなジャンルが多い
幼少期の子供が好きなジャンルが多いです。
例えば、どんぐり、テントウムシ、お月さま、星、タンポポ、セミ、恐竜、うんちなど...
子供が興味を持つ話題を 子供が分かりやすいように描かれているので、本当に集中して読んでくれます~。
「かがくのお話25」は国立科学博物館監修
国立の唯一の総合科学博物館である国立科学博物館が監修しているので、それだけで親としては安心できます。
この本の「はじめに」というところを読むと、国立科学博物館に来ている子供たちに 実際に解説などを行っている方が監修に入っているようです。
昆虫学や植物分類学といった知識を持っている方が、国立科学博物館で たくさんの子供とふれあっているからこその視点で監修されているのだと思います。
だから、お話の内容がとっても分かりやすいんだ~!
子供への伝え方を知ってる方が作った本って感じ!
「かがくのお話25」が絵本好きな子におすすめな理由!
4歳娘はもともと絵本が大好き。
いろいろな図鑑も揃えていますが、図鑑よりも絵本が好きな様子。
いろいろな事に好奇心旺盛な子は、自ら疑問に思い、自ら質問したり図鑑で調べたりしていると思います。
でも、我が娘はそこまで興味がないようで、自ら図鑑を開きに行くことは少なかったです。
この「かがくのお話25」は、初めは受け身でお話を聞くだけですが、それをきっかけに興味を深めることができます。
お話の後の「図解のページ」は、詳しく丁寧に載っているので、まるで図鑑の一部のようです。
娘は「図解ページ」には、興味を持たないかと思いましたが、テーマによっては興味を持ち、図解を見ながら親子でいろいろと話ができました。
図鑑が苦手な子でも、図鑑のような内容に興味を持つきっかけになる本だと思います。
...なので、「かがくのお話25」は、科学に興味がなくても絵本が好きなお子様におすすめです~。
大人気の本なので、続編も出ています。
関連記事⇒頭のよい子に育つよみきかせ「いきもののお話25」がとてもよかった!生き物に興味を持って理系脳を育てよう!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
少しでも絵本選びの参考になればうれしいです。