幼児のうちに知っておきたい理科的知識や科学につながる身近な不思議を、実際に目で見て触れて体験させてあげたい!
...って思いませんか?
幼児期には、ドリルのような机上で覚える知識よりも、いろいろな経験から知識を得てさらなる好奇心につなげたいですよね。
でも、実際には どんなことをどのようにすればいいのかわからない方も多いと思います。
そんな方におすすめなのが、学研から出ているドリル「かがくのれんしゅうちょう」です。
え!ドリルなの?
結局 机上で覚えるってこと?
...って思いますよね。
そうじゃないんです!
このドリルを親が活用して、子供に体験させちゃうんです!
このドリルは座って問題を解くだけではもったいないくらいの内容なんです。
そのドリルに載っている身近な自然や科学を、実際に目で見たり触れたり体験したりすることで、今後の子供の好奇心をアップさせることができるのではないかと思いましたので、ご紹介しますね。
- 身近な自然と「理科」が好きになる かがくのれんしゅうちょう(科学の練習帳)
- 「かがくのれんしゅうちょう」を活用して自然や科学の実体験を!
- 「かがくのれんしゅうちょう」の内容と体験の活用方法
- 子供への声掛けの参考にもなる「かがくのれんしゅうちょう」
- 「かがくのれんしゅうちょう」での体験は なぜ3歳4歳がおすすめなの?
身近な自然と「理科」が好きになる かがくのれんしゅうちょう(科学の練習帳)
身近な自然と「理科」が好きになる かがくのれんしゅうちょう (学研の頭脳開発)
このドリルは、果物や野菜、季節や花、動物、昆虫、風や光・影、生活に関することなど、普段の生活で関わることが問題形式に載っているドリルです。
それだけ聞くと、「そんなの普通だよね」と思ってしまいますよね。
ですが、このドリルは、上記のジャンルの中での「不思議だな、どうしてかな?、どうなるかな?」と思うような内容が問題形式になっているのです。
普段の生活で関わることの「身近な不思議」が集められているドリルなので、「科学」につながる好奇心をUPさせることができる!...と感じています。
「かがくのれんしゅうちょう」を活用して自然や科学の実体験を!
とても内容がいいので、Amazonのレビューなど見ると 評価が高く、皆さんお子さんにドリルをやってもらっているようですが、我が家では...
実は、子供にドリルをやらせてません。むしろ、一切見せていません!
このドリルを活用して、子供に体験をさせてます!
そうなんです。我が家では、一切 子供には机に向かってドリルを解かせていません。
このドリルに載っている「不思議だな、どうしてかな?、どうなるかな?」...という問題を活用して、実際に実験のような体験をさせています。
また、「実験をさせている」時もありますが、ドリルの知識を活かして生活の中で自然に気づかせてあげたり、子供自身が好奇心を持てるように声掛けをしたりして活用しています。
身近な自然と「理科」が好きになる かがくのれんしゅうちょう (学研の頭脳開発)
⇒関連記事:科学絵本「かがくのお話25」で科学に興味をもつきっかけに!絵本好きな子におすすめのお話集
体験の前に、科学につながる興味を持ってもらいたいと考えていらっしゃる方は、この本もおすすめです。
そこまで書くと、ドリルがどんな内容なのか、どのように活用できるのか 気になりますよね。
「かがくのれんしゅうちょう」の内容と体験の活用方法
ここでは、「かがくのれんしゅうちょう」にどのようなことが載っているのか、我が家ではどのように活用しているのかを書きました。
かがくのれんしゅうちょうは、身近な5ジャンルを扱っています。
身近な5ジャンル
- 食べ物
- 草花
- 生き物
- 自然
- 生活
その5ジャンルの中で、「理科的常識」や「科学につながる身近な不思議」を扱っています。
食べ物:お手伝いを兼ねていろいろな経験を!
野菜や果物の断面や種の形が取り上げられています。
同じ果物でも切り方で断面が変わったり、豆の1粒1粒の形を知ることができます。
他にも紅茶で実験、食べ物の大きさ比べ、野菜・果物が水に浮くかどうか、調味料が混ざるもの混ざらないもの...なども取り上げられています。
活用方法
- 一緒に台所に立って料理をする
- 野菜・果物を洗う時に水に浮くかどうかやってみる
- 野菜・果物をいつもと違う切り方をする
- 豆を一粒一粒取り出してみる
- 調味料を混ぜてドレッシングを作る
子供と一緒に台所に立ってお料理をするだけで、学ぶことはたくさんあります。
野菜・果物の断面
野菜や果物の切り方をわざと変えて切ってみます...
切り方が変わると、切ったところの模様が違うね~。
切り方が違うだけで断面の見え方が変わるので、子供と一緒に楽しみながら料理をすることができます。
野菜・果物が水に浮くか浮かないか
野菜や果物をボウルに入れて、子供に洗ってもらいます。
このきゅうりは浮いてるね。この前ニンジンは沈んだよね。なんでだろう?
...こんな感じの声掛けをして、なんで浮くのかを考えてもらうきっかけを作るのもいいですよね。
ただ野菜を切ったり、洗ったりしているだけでは、気づかないですもんね。
ドレッシング作り
ドレッシング作りでは、水と油が混ざらないことを知ることができます。
計量スプーンで量りながら調味料を入れるのも子供は楽しんでやりますよ。
お手伝いを兼ねていろいろな事を学べますね。
子供が料理のお手伝い途中に野菜を分解し遊び始めたら万々歳と思うことにしてます!
料理は進まないし後片付けは大変ですけど...
草花:近所を散歩して実際にさわってみる
花の種や花の葉、季節の花などが取り上げられています。
種の形のシールを貼ったり、花と葉の組み合わせを考えたりする問題があります。
活用方法
- 植物を種から育ててみる
- 花だけでなく葉も一緒に見てみる
- 近所を散歩して季節の花を見つける
- 花を分解してみる
近所を散歩して花を見つけたら、
このお花の葉っぱはギザギザしてるね。一緒にさわってみよ~!
...葉っぱにも注目して実際に手でさわってみるように促すのもいいと思います。
花を見るだけでなく、葉の付き方、葉の形、手触りなども一緒に見て、いろんなことを感じてほしいですね。
花の甘い匂いを嗅いでみるのもおすすめです。(特に黄色い花はいい匂いがします)
甘い匂いがするね~。これはちょうちょやミツバチも寄ってくるよね。
花を分解したり、花でジュースを作るのもいいですよ。
雄しべ雌しべの知識はまだまだ先の話ですが、分解すると「意外にたくさんの部位があるんだな」...って思ってもらえるだけでもいいですよね。
生き物:虫メガネと双眼鏡をもってお出かけ!
昆虫や魚などの生き物がどこに住んでいるのか、生き物の手や足はどのような形か、動物の耳はどのような形か、動物のしっぽがどのような形か...などたくさんのことを扱っています。
幼虫→さなぎ→成虫と姿を変える昆虫の問題や、卵を産む生き物の問題もあります。
活用方法
- 動物園・水族館に行く
- 虫メガネ・双眼鏡を持って散歩に行く
- 実際に見た生き物を図鑑で調べる
動物園に行ったら声掛けを工夫する
動物園に行ったら、ただ動物を見るだけではなく、手や足、耳、しっぽがどのような形なのかも見るような声掛けをするといいかもしれません。
カンガルーの足って他の動物とちょっと違うよね。なんでだろう?
ジャンプするからかなぁ。
虫を見つけたら虫メガネで詳しく見てみる
散歩していて、虫を見つけたら早速虫メガネの出番です。
足が何本あるか見える?
6ほんある~!
我が家の娘は、一時期、虫メガネと双眼鏡の両方を散歩に持ち歩き、虫を見たり葉っぱを見たり鳥を見たり...忙しかったです...。
双眼鏡と言っても、子供用の倍率の低くて、安いものです。(100均にも売っていますよ~)
自然:遠くに出かけなくても家のまわりで体験できる!
風や影、雪、虹のことが取り上げられています。
風が吹くと洗濯物がどのようになびくのか、影のできる方向、虹はどんな色...という問題があります。
活用方法
- シャボン玉で遊ぶ
- 雪をコップに入れてとけるのを見届ける
- 影ふみ遊びをする
- 夜に散歩をする
- 虹を見つけたら教えてほしいと身近な人に頼んでおく
自然を学ぶとなると、遠くの森や山へ出かけた方がいいのかもしれません。
でも、家のまわりでもいろいろな経験ができます。
シャボン玉遊びはいろいろな経験ができる
シャボン玉は風に乗って飛んでいくので、風への興味を引き出すのにおすすめです。
今日のシャボン玉はこっちに飛んでいくんだね。風がこっち向きに吹いているからかな。
シャボン玉ひとつとっても、学ぶことがたくさんあります。
天気のいい日のシャボン玉遊びもいいですが、雨降りの後の地面が濡れている時にやってみるのもいいです。
道路のアスファルトが濡れている時にシャボン玉遊びをすると、シャボン玉が地面に落ちても割れません。
「なんでだろう?」という不思議につながるいい経験です。
庭にあるもので、シャボン玉を作ることができるもの(ストローの代わり)を探すのもいいですね。
夜の散歩は影や月の学びにつながる
夜の散歩は街灯の光が影を作ってくれるので子供にとって楽しいようです。
街灯から遠ざかれば影が伸びるし、街灯に近づけば影が縮まります。
散歩中に何回も街灯を通るので、影が伸びたり縮まったりするのを何回も体験できます。
他にも夜の散歩は月を見ることができるのでおすすめです。
毎日同じ時間に夜の散歩をすると、少しずつ大きさが変わったり、月の位置が変わったりするのを目で見ることができます。
貴重な虹は見逃さない
虹は、なかなか見たくて見れるものではありません。
パパに「見つけたらすぐ教えてほしい」と頼んでおいたら、出勤途中に見つけた虹をLINEで教えてくれました。
虹が出ている時の周りの空の色や、虹がどういった時に出るのか...なども気づかせてあげたいですよね。
生活:身近な日用品も学びにつながる
身近な日用品、家電製品、身近な乗り物などが取り上げられています。
身近にある日用品が 水に浮くのか、立たせることはできるか、転がせるか、磁石にくっつくか...など面白い着眼点の問題があり、他にはない内容です。
他にも大人でも面白く感じる問題がたくさんあります。
活用方法
- いろいろな物を水に入れてみる
- いろいろな物を磁石に近づけてみる
- いろいろな物を立たせてみたり転がしたりしてみる
- 電池が切れた物の電池交換を一緒にする
水に浮くか沈むかクイズ
いろいろな日用品を水に入れることで、水に浮くのか沈むのかが分かりますし、水に入れたことでその分だけ水が増えたように見えることに気づくこともできるかもしれません。
えんぴつは水に浮いたよね...。じゃあ、割りばしは浮くでしょうか?
え~。わからない!
えんぴつは木からできてるよ。割りばしも木からできてるよ。
わりばしも うく!
じゃあ、やってみよう!
「水に浮くかクイズ」は、最終的に水遊びになることもあるので、外かお風呂でやるのがおすすめです。
日用品を立たせたり転がしたりの遊びで気づくことも
いろいろな日用品を立たせたり転がしたりすることによって、どんな形状がいいのか、どんな素材がいいのかを自分自身で気づくことができるかもしれません。
歯みがきのチューブの蓋以外のところで立つかな?やってみよう!
......たたない!
平たんなところが無いと立たせるのは難しいよね。
電池で動いているのかコンセントで動いているのかを知る
電池が切れたおもちゃやリモコン、時計などの電池交換を一緒にするのもおすすめです。
どんなものが電池で動いているのか、コンセントで動いているのものはどれか...の興味につながればいいですよね。
子供への声掛けの参考にもなる「かがくのれんしゅうちょう」
かがくのれんしゅうちょうには、問題1ページごとに「おうちのかたへ」という親向けのコメントが載っています。
親向けのコメント内容は、問題の出題意図や豆知識、実際に観察する場合のポイントなどが書かれていて、これがまた、とても参考になります。
自然を観察しようにも、親の知識がなかったら、どこをどう観察したらよいのか分かりませんよね。
子供への声掛けの参考にもなったので、とても役立っています。
身近な自然と「理科」が好きになる かがくのれんしゅうちょう (学研の頭脳開発)
「かがくのれんしゅうちょう」での体験は なぜ3歳4歳がおすすめなの?
かがくのれんしゅうちょうの表紙には「7歳までに身につけたい」と書いてあります。
幼児期から7歳までに身につけたい内容がたくさん載っていますが、冒頭にも書いたように、いきなりドリルをさせるのはおすすめではありません。
野菜の断面やどういったものが水に浮くのか...など、見たことやったことがないことを問題形式で解いていっても、その場限りの知識になってしまうと思うからです。
3歳4歳のころは、なんでも自分でやってみたいころ。
そんな「なんでもやりたい時期」に、身の回りのいろいろな不思議を体験させてあげるのが一番いいのかな...と思います。
さらに、このドリルで取り上げられている「身近な不思議」は、3歳4歳にとっての「ちょうどいい不思議」レベルなのです。
我が娘が3歳の時に「不思議」を体験させてあげたいと、有名な「ふしぎの図鑑」を購入しましたが、少し対象年齢が高く、早すぎました。
こちらの図鑑です↓
「ふしぎの図鑑」の内容はとても素晴らしく、レビューも高評価です。
ですが、3~4歳の娘には、まだ早すぎて、この図鑑に載っている「不思議」を不思議とも思うことができないレベルでした。
それが、かがくのれんしゅうちょうは、3~4歳の娘にとっての「ちょうどいい不思議レベル」だったのです。
このドリルを書店で見つけて、中をペラペラっとめくった時に「コレだ!」と一目ぼれしてしまいました。
たった1冊のドリルのために、こんなに熱く語ってしまったのは初めてです。
とってもおすすめです!
娘にはある程度の経験をした後に、ドリルを解いてもらおうと思います!
身近な自然と「理科」が好きになる かがくのれんしゅうちょう (学研の頭脳開発)
⇒関連記事:科学絵本「かがくのお話25」で科学に興味をもつきっかけに!絵本好きな子におすすめのお話集
ドリルより先に、科学につながる興味を持ってもらいたいと考えていらっしゃる方は、この本もおすすめです。
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人気の絵本から名作童話まで幅広く取り揃えていて、プロのナレーターによる読み聞かせ音声が楽しめます。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。
少しでもママパパの参考になればうれしいです。