陽だまりの庭で 絵本・子育てブログ

3歳半で100冊以上の絵本がある我が家。絵本と遊び・体験からの娘の成長を綴ります。

はじめてのプログラミングに!実際にプログラミングカーで遊んでみた2年間のレビュー どんな効果があるの?

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小学校からのプログラミング授業に備えてパパママは何をしたらよいのか迷いますよね。

 

我が家では、幼児期からプログラミング思考を育むことができる...というコンセプトに惹かれ、 はじめてのプログラミングカーを、娘が3歳の時に購入しました。

 

それから2年以上たち、娘は現在5歳。

 

実際に遊んでみて......「遊びながらプログラミング的な考え方を身につけることができる」、とてもよく考えられたおもちゃだと感じました。

 

この「プログラミングカー」を通して、娘がどのように成長したかも含めて、プログラミングカーについて詳しくご紹介したいと思います。

 

「幼児期に何かプログラミング教育した方がいいのかな?でもわからないや...」...という方、ぜひ読んでみてくださいね。

 

 

はじめてのプログラミングカーとは

カードでピピッと はじめてのプログラミングカー【日本おもちゃ大賞2018エデュケーショナル・トイ部門 大賞】

 

学研から出ている、「日本おもちゃ大賞2018 エデュケーション・トイ部門」の大賞を受賞している すごいおもちゃです。

多くの園や小学校でも教材として取り入れられています。

 

おもちゃの車に プログラミングを読みこませて目的地まで走らせることにより、プログラミング的思考を育むことができる...というおもちゃです。

 

プログラミングカーの遊び方

まずは、遊び方をご紹介しますね。

 

↑上の写真がプログラミングカーと一緒についてくる「ぼうけんマップ」です。

 

この「ぼうけんマップ」の上にプログラミングカーを走らせます。

「ぼうけんマップ」の中に描かれている道を通り、公園や遊園地、飛行場などの好きなところに寄りながら、目的地までプログラミングカーを走らせる......という遊び方です。

①ゴールを決める

「ぼうけんマップ」にはどこがスタートでゴールかは書かれていません。

自分でスタートとゴールを決めます。

例えば、「スタート地点は公園で、ゴールは遊園地」...といった感じです。

 

②ルートを決める

公園から遊園地の家に行くまでにも、どこで曲がるかによってルートが変わります。

何通りもあるルートの中から自分でルートを決めます

 

③プログラミングカーに出す命令を考える

自分で決めたルートを進むために、どのような命令をどの順に出していくかを考えます。

オレンジ色のカードボードの上に、めいれいカードを並べていきます。

めいれいカードは厚紙でできたものです。

例えば、公園から遊園地に行くためには、前に〇回進んで、左に1回曲がって、前に〇回進んで......というような命令を、めいれいカードを使って順に並べていきます。

 

④プログラミングカーにタグをかざして読み込ませる

ここでやっとプログラミングカーの登場です。

プログラミングカーの赤いボタンが3つ並んだところにタグをかざしていきます。

先ほど並べためいれいカードの順にめいれいタグをプログラミングカーにかざします。

めいれいカードとめいれいタグは写真上とても似ていますが、めいれいカードは紙なのに対し、めいれいタグは樹脂でできたものです。

↑めいれいタグ(白い樹脂製)

 

⑤プログラミングカーを走らせてみる

プログラミングカーをスタート地点に置き、実行ボタンを押して走らせてみます。

 

自分で考えた命令どおりに進んだかどうかを確認して、決めたルート通りに進めなかったら何度でもやり直してゴールを目指します。

 

やった~!
自分で考えたとおりにゴールできたよ! 

子供とママの2人で遊んでも楽しいし、親戚など集まった時にみんなでやっても楽しかったです~!

 

プログラミングカーで得られる力とは?

遊び方のルールを見ると、幼児向けのおもちゃにしては、頭を使ってよく考えなければいけないようなおもちゃです。

 

このおもちゃで遊ぶことで得られることが箱のパッケージに載っています↓。

 

  • やり抜く力

  • ことば化する力

  • 論理的に考える力

この3つは、学習科学者(美馬のゆり先生)がこのプログラミングカーで遊ぶことで得られる力について、説明書やパッケージに載せていらっしゃいます。

ですが、そのまま引用することはできないのと、あまり私の頭に入ってこなかったので、サラッと流します......。

 

私なりに考えたことは...

ゴールにたどり着けるように何度も試行錯誤してめいれいカードの組み合わせを変え、やっとゴールできた時の達成感を味わうことで、やり抜く力が育まれるのではないかと思いました。

 

また、めいれいカードを使うことで、目的地までたどり着くまでの過程が可視化されるので、思考を整理しやすく、論理的に考えることを促すのではないかと思いました。

 

実際にこのプログラミングカーで遊んでみて思ったのですが、幼児向けとはいえ、大人でも結構頭を使うんです!
方向を変えた後の向きを想像したりしながら、次の動きを考える、かなり高度な思考が必要なおもちゃです。これで、プログラミング的思考も育まれるので、とても考えられたおもちゃです!

 

対象年齢3歳からなので、初めてプログラミングにふれるのにおすすめ

対象年齢は3歳から

 

遊び方のルールを見て、お気づきの方もいらっしゃると思いますが、はっきり言って3歳ではルール通りに遊ぶことはできません。(※あとで我が娘が3歳当時にどんなだったか書いていますので、読んでみてくださいね。)

 

ですが、対象年齢3歳から...というだけあって、初めて「プログラミング」の考え方にふれることができるおもちゃです。

 

「プログラミング的な考え方を 遊びを通してふれることができる」ので、3歳ごろから少しずつ遊び始めて、だんだんとルール通りに遊べるようになり、徐々にその効果を得れるのではないかと思います。

 

このおもちゃのどういったところがプログラミング的な考えを育むの?

私たち親世代はプログラミングを学校で習っていない世代ですよね。

このプログラミングカーのどういったところがプログラミング的な考えを育むの?って思われる方、多いと思います。

そもそもプログラミングって何?って感じですし、私自身もコンピューターのプログラミングに関しては全くの無知です...。

 

先ほどから出ている「プログラミング的な考え」という言葉。

インターネットでプログラミングについて調べてみました。

「プログラミング」とは、コンピューターにさせる処理を順番に書き出したものを作る作業のこと。

...だそうです。

 

プログラミングカーで言うと、プログラミングカーを目的地にゴールさせるための動きを 順番に書き出したものを作ること。

これは、先ほどの遊び方の③番の「プログラミングカーに出す命令を考える」のところです。

 

プログラミングカーを動かしながら考えるのではなく、動きを想像しながら めいれいカードを最後まで並べる...というところがこのおもちゃの大事なところだということが分かりました。ここをしっかりやることで プログラミング的な考えを育むことができるのだと思いました。

 

カードでピピッと はじめてのプログラミングカー【日本おもちゃ大賞2018エデュケーショナル・トイ部門 大賞】

 

実際にプログラミングカーで遊んでみて...

ルール通りに遊ぶには難しそうな はじめてのプログラミングカーですが、3歳の頃に購入して、実際にどうだったか...気になりますよね。

3歳の頃 プログラミングカーが走るだけで大喜び

「対象年齢3歳から」...ということもあり、3歳前半のころに購入しました。

 

プログラミングカーのスイッチの場所やタグを読み込ませる場所はすぐに理解し、車を動かすことができました。

 

くるまが はしったよ~!

プログラミングカーが走ったり曲がったりするだけで大喜び。

 

ですが、「スタート地点から目的地までのルートを考えたり、ルート通りに走るようにめいれいカードを並べたり...」...というようなルールは完全無視

目の前にプログラミングカーがあるのに、紙でできためいれいカードを並べるなんて地味な作業には一切目もくれません。

 

3歳ごろは、ルールのある遊び(かくれんぼや鬼ごっこなど)をようやく知り始めるころなので、ルール通りに遊ぶことは難しいようです。

 

このころは、タグを読み込ませて、「まっすぐ走った!曲がった!」...と言って、車を走らせているだけで喜ぶので、車好きの男の子なら大満足だと思います。

 

我が家では、ルール通りに遊べるようになるまでに、壊れてしまったり、飽きてしまったりすることを避けるため、一旦、片付けることにしました。

 

4歳の頃 ルールよりも自分のやりたいようにやる

4歳になったので、そろそろ本来の遊び方ができるかも...と思い、4歳前半のころに物置から出してきました。

 

「スタート地点とゴール地点を決め、ゴールまで車を走らせる」というルールは理解でき、どのようなルートでゴールまで行くのかも考えることができました。

 

しかし、プログラミングカーを動かす前に「めいれいカードを並べる」という作業は断固拒否

「ルート通りに進むように めいれいカードを並べる」という行為の意味を分かっていないため、本人は早くタグを使ってプログラミングカーを動かしたいので、カードの使用は面白くないため拒否。

ゴールまで車が走るように、思いついたままタグを読み込ませて走らせていました。

 

自分で先を読んで操作するというよりも、思い付きでその場限りの動きをさせるため、ゴールまで辿り着くには大人のサポートが必要でした。

 

自分で先を読んでめいれいカードを並べないことには、本来の「プログラミング的思考を育む」ことにはならないと判断し、もうしばらく物置で眠らせることにしました。

 

他の方のレビューを見ていると、「4歳で遊べた」...という声もあるので、個人差があるのかもしれませんが、ウチの娘を見ていると、4歳前半では まだまだでした。

 

5歳の頃 本来の遊び方ができるように!効果を得られるのはこのころからかも!?

 

5歳になったので、そろそろ大丈夫だろうと、満を持して物置から出してきました。

 

ルールもわかり、自分でルートを考え、めいれいカードを並べて、タグを読み込ませる...という本来の遊び方ができるようになっていました。

 

ゴールまでは、一度で間違わずにたどり着けることはできない程度の難易度で、何度か挑戦してゴールにたどり着ける感じ。

5歳児にとって、簡単すぎず、難易度がちょうどいいと思いました。

そのおかげで何度も試行錯誤しているのがわかり、「やり抜く力」や「論理的に考える力」が育ってくれているのはないかと思いました。

 

お花屋さんに寄ってから、お友達の家に行くぞ~!

などと言いながら、ゴールまでのルートを複雑にして挑戦することも...。

横断歩道の前ではストップして......夜になったからライトをつけて...

...などと自分でシナリオを作って楽しんでいます。

 

5歳になって、やっと本来通りの遊ぶ方ができるようになって感じた効果がありましたので、まとめてみました。

5歳児にとってのプログラミングカーでの効果

プログラミングカーで遊ぶことによって、前に出てきた「やり抜く力」や「論理的に考える力」が育まれるのは何となくわかりましたが、5歳児にとっての効果も見えてきました。

 

自分で考えたルートやシナリオ通りに車が動く喜びを知ることができる

プログラミングカーは、自分で考えたルートやシナリオ通りに読み込ませて、その通りに動いてくれます。

おままごとやブロック遊びなどは、その場で自分で動かしながら遊ぶことができ、それはそれで重要な遊びですが、プログラミングカーはそれとは違った遊び方のおもちゃです。

 

「自分で考えたとおりに動いてくれた!」と成功した時の嬉しさは格別で、他のおもちゃでは味わえないことだと思います。

 

自分自身で目的地やルートを考えることの大事さ、目的地までの行き方が何通りもあることへの気づき

決められた目的地まで決められたルートを行くのではなく、自分自身で考えた目的地まで自分でルートを決めて遊ぶので、自分で考える力も育まれるのではないかと思います。

同じゴール地点を目指すにも いろいろなルートがあることを自分自身で気づいたり、わざと遠回りしていろいろなシナリオを増やして挑戦したりして、5歳児にとって得られるものは多いと思います。

 

話は変わりますが、社会人になって、言われたことしかできない人に出会うことって、たまにありますよね。

我が娘には自分自身で考えて行動できる大人になってほしい!

...まあ、このおもちゃで遊んだことによって自分自身で考えて行動できる大人になれる...とは思いませんが、遊び方がガチガチに決まっているおもちゃばかりだと何かしら影響があるかもしれませんよね。

このおもちゃで柔軟な考え方も得られるかもしれませんね。

 

余談ですが、こどもちゃれんじの年中さん(4歳~5歳)向け思考力特化コースのワークの中には、「同じ目的地までのコースを何通りも考える」的な問題がたくさん出てきます。

「目的地まで自分でルートを考える」プログラミングカーは、5歳児にとって発達の面でも、ちょうど良い時期なのだと思います。

 

話しが逸れてしまいましたが、軌道修正して......

5歳になり、本来の遊び方通りに遊ぶようになって感じたことは、「動きを想像しながらめいれいカードを最後まで並べる」ことがとても重要で、「やみくもに遊んでいてもプログラミングの考え方を学ぶことにはつながらない」ということ。でも、プロムラミング以外の得られるものも多いので、とても良かったです~。
対象年齢3歳からですが、5歳ぐらいからが一番の適齢期なのだろうな~...と感じました。

 

カードでピピッと はじめてのプログラミングカー【日本おもちゃ大賞2018エデュケーショナル・トイ部門 大賞】

 

 

娘が3歳の時に購入して約2年......

私自身がいいと思うまでブログ記事が書けないでいましたが、やっと適齢期になりレビュー記事が書けました!

適齢期まで壊したり部品を無くしたりすることなく、物置にしまっておいて正解でした(笑)。

ここまで長かった~~...

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

少しでもおもちゃ選びの参考になればうれしいです。