はさみって刃物だから、はさみを持たせるのはまだ先かな...
...と思っていても、子供の好奇心は抑えることができません。
はさみを つかいたい!
という時期が 急に 来てしまいます。
初めてはさみを渡したときは、ドキドキしました!
早い子だと1歳後半くらいから はさみの練習をする家庭もあるようですが、わが娘は小柄で、手も小さかったので、ウズウズしながらも2歳になるまではさみを与えるのを我慢していました。
はさみを与える前に 事前準備をし、2歳の誕生日くらいから はさみの練習を始めました。
実際に我が家が行った、はさみの事前準備、はさみの練習の仕方などをまとめました。
2歳?3歳?はさみの練習はいつから?
早い子は1歳後半から始める子もいるようです。
ベネッセの「こどもちゃれんじ」では、2歳児コースの後半に、はさみの練習ワークがあります。
はさみが使える発達の状態と、はさみの危険性がわかる月齢を考えると、2歳ごろからがいいのではないでしょうか。
はさみを渡すタイミングは子供が興味を示したときが一番いいと思います。その時にパッと出せるように、幼児用はさみを事前準備しておきたいですね。
初めて はさみを使う日のための事前準備
幼児用はさみを購入する
初めてのはさみを購入する際に、はさみの種類で迷うかと思います。
はさみの種類は2種類あります。
- 安全性重視のはさみ
(プラスチックの指が切れないはさみ) - 本物志向のはさみ
(実際によく切れるはさみ)
迷った末に、両方のはさみを購入しました。
指や髪が切れない安心な樹脂はさみ
サンスター文具 アンパンマン やってみよう! はじめてのはさみ 4450010A
対象年齢1.5歳から3歳まで
指や髪の毛が切れない、安心設計のプラスチックはさみです。
はさみを閉じることはできても、開くことは難しいので、開く力を補助するスプリングが付いています。
本当に 指が切れない作りなので、見ていて安心です。でも、紙も切れにくいです。大人でもコツがいります。
ちゃんと切れる本物のはさみ
こどもちゃれんじ みみりん はじめてのはさみ こども用 (右利き/ピンク)
対象年齢2歳半から
小さな手指にピッタリなサイズに作られています。
親指を入れるところに三角のマークがあり、三角が見えるように持って切れば、まっすぐに切れるように設計されています。
刃先やエッジが丸く処理してあり、安心設計です。使わないとき用のケースもあります。
本当によく切れます。娘にとってはストレスなく切れるので、こちらの良かったようです。
どちらのはさみが良いのかは、お子様の月齢や家庭方針(安全性重視なのか本物志向なのか)によると思います。
はさみが危ないということを教える
はさみを使う前に、はさみが危険な刃物だということを教えなければいけません。
でもあまり、説教じみてしまうと、せっかくの子供のやる気を失いかねません。
そこで、おすすめの絵本に出会いました。
おすすめの絵本
ある日、わにわには紙や糊やはさみを使って工作を始めました。
ダンボールを切っている時に、指の先をほんの少し切ってしまいます。
わにわには、ちょっとの血に「うおぉ!」と驚き、あわてて薬を塗り、包帯をぐるぐると巻きます...
そして、また工作に取り掛かります...
はさみは本当に切れるから、気を付けないと わにわにのように指を切ってしまうんだよ...ということを伝えることができる絵本です。
わにわには、指を切っていしまいますが、包帯をぐるぐる巻きにしてしまうところがお茶目ですし、そのあとも無邪気に楽しみながら工作を続けます。
はさみの危なさを気づかせることができる一方、工作の楽しさも伝わる おすすめ絵本です。
はさみを使う前に約束
絵本で、はさみが危険なものだと認識していても、いざ使うときはうれしくて、そんなことは忘れてしまうかもしれません。
なので、はさみを使う前に「はさみを使うときの約束事」をご家庭ごとに決めた方がいいかもしれません。
我が家の「はさみを使うときの約束事」
- はさみを持って歩かない
- はさみを人に向けない
- はさみを振り回したりしない
- はさみを使うときは大人がいるとき
他にも子供に伝えたいことはたくさんありますが、はさみへの興味を失いかねないので、これくらいにしました。
はさみを練習してみよう
はじめてのはさみの練習
はじめてはさみを使うときは、1回切りから。
まずは、1回はさみを閉じたら切れるくらいの幅の 細長い紙を用意します。
我が家はチラシを2㎝幅くらいに切って、たくさん用意しました!
初めての時は、はさみを使うことに集中しすぎて、「紙を手で持つ」というところまで頭が回らないかもしれません。
初めての時は、紙を持ってあげました。「はさみで切る」という達成感を味わわせたかったのです。
1回切りができるようになったら、2回切りに進んだり、自由に切ったり...。
チラシだと、たくさん切っても大丈夫。罪悪感ありません。我が家では、最後は花吹雪みたい飛ばしました...
はさみ練習用のドリル
はさみ練習用におすすめのドリルがあります。
さいしょのきってみよう
くもんから出ています。
1回切りから順に少しずつ難易度が上がっていくので、順番に取り組んでいけば自然に上達するようにできています。
おすすめポイント
- ただ切るだけではなく、切った後に絵をつなげたり、切ったところを動かしたりして遊ぶことができる。
- 全てのページに、親向けの「子供へのアドバイス」が載っていて、参考になる。
- 1枚終えるごとに、ご褒美シールを貼れるので、やる気が継続しやすい。
娘はこのドリルをどんどん進め、どんどん上達しました。「今日はここまでね」と決めておかないと2,3日で終わってしまうくらいでした。
すいすいきってみよう
「さいしょの きってみよう」が終わったら、次のグレードにステップアップできます。
徐々に難易度が上がっていき、ぐるぐる切ったり、動物など絵の輪郭に沿って切ったりできるようになります。
きってはってぬってぶっく
上のドリルで、基本的な切り方などできるようになってきたら、「切ってから何かを作る」という工作に進んでいきます。
新装版 こうさくで あそぼう! きって はって ぬって ぶっく ([バラエティ])
このドリルは、「この線を切って、ここに貼りましょう」というものではなく、「線の通りに切ってもいいし、形に合わせて切ってもいい。自分の思いのまま好きなところに貼って、色を塗ってみよう!」というもの。
おすすめポイント
- こうやったら おもしろい!たのしい!とひらめいたら、思いのまま塗ったり、貼ったりできる自由度の高いドリル。
- 全てのページに、「ここを切りましょう、ここに貼りましょう」という言葉がないので、自分で考えて物事を作っていく習慣ができる。
- 全部取り組んで、表紙を線に沿って切れば、世界に一つだけの絵本が出来上がるようになっている。
好きなように切って、好きなように貼る。娘にはこのタイプが合っているようでした。
はさみの練習による効果
娘の場合、はさみを練習することにより、ちょっとずつ上達していき、自信と満足感が得られ、さらにどんどん楽しみながら上手に使えるようになっていきました。
また、どうやったら上手く切れるのか、何をどうのように切ろうか...など、自分で考えながらはさみを使っているのが感じられます。
はさみが上手に使えるようになるということは、手の巧緻性を高めることができているということです。
また、はさみの練習により、鉛筆や箸を持つための 手先の力も付いてきたかと思います。
これから、はさみや糊を使って、いろんな工作にチャレンジしてもらえたらいいな...と思っています!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
少しでもはさみの練習の参考になればうれしいです。