だいぶ前に、『4歳になったら「しりとり遊び」をすると 語彙力がUPする』という情報を テレビの情報番組で知り、「娘が4歳になったら絶対しりとりをするぞ!」と心待ちにしていました。
娘が4歳になり、しりとりができるかなと思って、家族でやってみましたが、教えてもいないことをいきなりできるわけがありません。
全然できませんでした...
調べてみると、早い子だと2歳半ごろからできる子がいるようです。
その反対に、4歳でまだできない...という声も多くありました。
娘の初めての「しりとり遊び」はしりとりになりませんでしたが、その後、短期間でしりとりができるようになりました。
しりとりのルールを徐々に分かり始める過程と、語彙力がどんどん増えていく過程が とても面白かったので、まとめてみました。
4歳で「しりとり遊び」を始めて知った、一般的な子供の成長過程です。
「4歳でまだしりとりができない」というお子様の参考になればうれしいです。
4歳で初めてしりとりを知ってから、できるようになるまでの成長録
4歳0ヵ月 しりとりができない
車で遠くに遊びに行く途中の車内で、初めてのしりとりをしてみました。
いるか!
最後に「か」がつくから「か」で始まる言葉、わかるかな?
しか!
いいね。「しか」は「か」が入った言葉だね。
じゃあ、最初に「か」が付く言葉なにかな~?
みかん!
...娘は、まだ「か で始まる言葉」というのが分からず、「か が付く言葉」を言っていました。
娘にとっては、初めての言葉遊びだったので、とても嬉しそうに答えてくれました。
嬉しそうに答えてくれたので、その日はしりとりではなく、「〇が付く言葉」を探して言う...という遊びをたくさんしました。
4歳1ヵ月 かなり誘導してしりとりができるようになった(ルール無視)
大人3人+娘でしりとりをやり、大人3人のしりとりの間も細かい解説付きでやってみました。
パパ:「いぬ」
ママ:パパが「いぬ」って言ったね。
「いぬ」の最後は「ぬ」だね。
「ぬ」から始まる言葉を言うよ~。
ばあば:「ぬいぐるみ」
ママ:ばあばが「ぬ」から始まる言葉で「ぬいぐるみ」って言ったね。
「ぬいぐるみ」の最後は「み」だね。
「み」から始まる言葉を言うよ~。
...のような感じです。
大人のやりとりを聞いているうちに、娘はなんとなく分かってきたようで、順番が来ないうちに
わたしが いう!
みかん!
...と答えられるように。
実は、「〇から始まる言葉」にばかり気を取られ、「ん で終わると負け」というのを教え忘れていました。
「ん」で始まる言葉は無いから、「ん」 で終わらない言葉を探してみようか。
...というと、
あるよ~!
んんち💩!
...やっぱり そうきました。きますよね。
私も子供のころ、そう言ってた記憶がうっすらあります...。
💩は 「う」から始まるんだよ。
...と言っても、聞く耳もたず...。
さらに、「ん」で終わるのを見つける天才か!?...ってほど、どんどん出てきます。
ライオン、うどん、キリン、絵本、赤ちゃん、布団...
そのたびに、「ん」で始まる言葉は「んんち💩」と言い張るので、次の人は「ち」から始まる言葉を言うことになりました。
このころは、「〇で始まる言葉は何かな?」というように誘導してあげれば答えることができるようになりました。
大人は、娘が知っている動物や果物を言ったり、娘が簡単に答えられるような文字を最後に来るように工夫していました。
(「る」とかで終わらないように)
娘がしりとりを嫌いにならないように、ルールはないような感じでした。
4歳1ヵ月のころのしりとり
- 「〇で始まる言葉は何かな?」と、誘導してあげる。
- 大人は最後の文字に気を付けて答える
- 順番は完全無視で、娘が答えられそうな時に言う。
- 2度同じことを言っても負けにならない。
- 「ん」で終わっても、次の人は「ち」から始める。
4歳2ヵ月 ルールを徐々に分かりはじめる
だんだんと、大人が誘導しなくてもできるようになってきました。
「いるか」の さいごは 「か」だから、「か」からはじまることばは...
...と、娘自身が言うようになりました。
「ん で終わったら負け」...というルールも分かってはいるようですが、「ライオン」といった後で、ハッと気づくこともあれば、「ん」で終わっていることに気づかないこともあります。
「2度同じことを言ったら負け」...というルールも分かってきました。
子供の方が記憶力がいいため、このルールのおかげで大人が負けることも出てきました。
我が家は娘に甘いので、娘が負けることはほぼありません。
4歳2ヵ月のころのしりとり
- 自分で誘導しながらできるようになった
- まだ、大人は最後の文字に気を付けながら答えている
- 徐々にルールは分かり始めているが、ルール通りだと娘が負けてしまうので、娘は何度でも言い直し可能にしている
4歳3ヵ月 しりとり遊びが楽しくできるようになった
このころは、しりとりが楽しくなってきたようで、娘の方から誘ってくるようになりました。
大人はだんだん最後の文字に気をつかったり、娘の知っている言葉を探すのが面倒くさくなってきて、思うがままに答えるようになってきました。
それでもしりとりを続けることができるようになってきました。
しりとりのやりとりが増えるにつれ、友達の名前を言ったり、形容詞や動詞を言うことも出てきました。
アニメの1話かぎりのキャラクター名を言ったこともありました。
4歳児に、「名詞はいいけど形容詞や動詞はダメだよ」なんて言ってもわからないので、今のところ、特別ルールでOKにしています。
友達の名前やキャラクター名も今のところOKです。
一応、「みんなが知っている言葉にしようね」とは伝えていますが、4歳児にはまだ難しいようです。
これも自然と分かっていくことだろうと思っています。
4歳3ヵ月のころのしりとり
- 大人が言葉に気を使わなくなっても続けられるようになってきた
- 名詞だけでなく動詞、形容詞なども言うようになってきた
- 娘用の特別ルール適用のため、娘はほとんど負けない
しりとり遊びをしたことによる効果
大人が言葉に気を使うことがなくなって、本来の「しりとり」らしくできるようになってきましたが、そのころから、しりとり遊びをしたことによる効果を感じることができました。
しりとり遊びで感じられた効果
- 語彙が増える
- 言葉の覚え間違いを見つけられる
- 「そんな言葉知ってたんだ」を知ることができる
しりとりで 語彙が増える
言葉のインプットができる
大人が言葉に気を使うことがなくなると、子供が知らない言葉も出てきます。
その時に、「〇〇ってなに?」って 言葉の意味を聞かれたら、チャンスです!
意味を説明したり、実物があれば見せてあげたりできます。
聞かれなくても、補足的に簡単に説明したりするときもあります。
遊びながら言葉のインプットができますね。
言葉のアウトプットができる
初めはすぐに思いつく言葉を言ってつなぐことができますが、しりとりが長く続くと考えなければなかなか出てきません。
4歳娘が一生懸命言葉を探して、ひらめいた時の顔がとてもいい顔をしていました。
しりとりで覚えた言葉をアウトプットしているな~って感じるときもあります。
しりとりで 言葉の覚え間違いを見つけられる
幼少期は文字で言葉を覚えるのではなく、聞こえたとおりに覚えるので、間違って覚えている言葉もあります。
「ら」から始まる言葉の時に...
らこうせい!
…と言いました。意味を聞いてみると...
よるに うごく どうぶつ...
...と言いました。
「夜行性」ね。
でも よくそんな言葉知ってたね。すごいね~!
子供は、大人が早口で話している会話やテレビなどから どんどん言葉を吸収していきます。
聞いた通りに覚えるので、こんな感じで間違っていることに気づくことが何度かありました。
「そんな言葉知ってたんだ」を知ることができる
先ほどの「夜行性」もそうですが、しりとりが長く続いて 絞り出した言葉は、大人もビックリの言葉が出てきたりすることもあります。
「そんな言葉知ってたんだ!」とビックリしながらも、成長を感じられてとてもうれしい気持ちになります~♡
しりとりができるようになるコツ
一般的にしりとりができるようになると言われているのは、5歳前後だそうです。
なので、4歳は、しりとりができていなくても全然おかしくない時期です。
教えてなければ、できなくて当然。
しりとりはあくまでも遊びなので、楽しくやるのが一番です。
ルール通りにやるのは、しりとりの「尻をとる」(最後の文字をとる)ということが分かってからで大丈夫です。
ルール無視でも、特別ルールでも、間違っても、みんなで楽しくやりましょう!
楽しくやれば、徐々にルールも分かり、子供自身から誘ってくれるようになりますよ!
いろいろ調べると、しりとりができるようになるためには、発達の段階が関係しているようです。
ひらがな一文字に一つの音があることが分かり、言葉の音の数が分かるようになるのが、だいたい4歳くらいなのだそうです。
「言葉の音の数」の認知ができていないと、しりとりは難しいようなので、それまではいろいろな言葉遊びをするのがいいようです。
言葉遊び例
- 「あ」から始まる言葉探し:アイス、あめ、あり
- 「い」のつく言葉探し:アイス、パイナップル
- 逆立ち言葉遊び:あめ→めあ、あいす→すいあ
我が家の娘も4歳0ヵ月のころは、しりとりができず、「〇が付く言葉探し」になりましたが、段階的にはちょうど合っていたようですね。
3歳~4歳児向けのこどもちゃれんじでは、タッチペンで遊びながら、言葉遊びや しりとり遊びがたくさんできる教材が入っていました
言葉遊びは、ひらがなを習得する過程でも重要のようです。
関連記事⇒ひらがなに興味を持ちだす前にこどもちゃれんじ開始がおすすめ!「ひらがなプログラム」を詳しく解説!
言葉遊びのおすすめ絵本
言葉遊びが楽しくなる絵本がいろいろあります。
おすすめの絵本を紹介しますね。
2~3歳の頃は、しりとりや言葉遊びの絵本を読み聞かせても「???」だった娘も、4歳になると楽しめるようになってきました。
どれも対象年齢3歳くらいからの絵本ですが、言葉の意味が分かってきたり、ひらがなを少し知っているくらいの4歳ごろがおすすめです。
さる・るるる
五味太郎さんの傑作絵本です。
「~る」で終わる言葉で展開していくお話です。
「る」で終わる言葉がこんなにもあるのかと感心するだけでなく、「る」で終わる言葉だけで楽しいストーリーが展開していくという、言葉遊びが楽しくなる絵本です。
おひるのあひる
おひるのアヒル 【3歳 4歳からの絵本】 (わははは!ことばあそびブック)
3~4歳向きの言葉遊びの絵本です。
ことばの一文字を変えるだけで、全然違う意味になってしまうのを楽しむ絵本です。
似ている言葉を探したり一文字変えてみたり...子供と一緒に言葉遊びをやりたくなる おすすめ絵本です。
へんしんトンネル
「へんしんトンネル」という不思議なトンネルをくぐると、いろんなものが変身してしまいます。(言葉が変身する)
大きな声で読みたい 楽しい言葉遊び絵本です。
しりとりのおすすめ絵本
しりとりのおすすめの絵本はこちら。
ぶたたぬききつねねこ
しりとりの絵本と言えばコレ!
しりとりの言葉だけで展開される絵本ですが、絵を追っていくと楽しいお話が見えてきます。
風の子しりとり
シンプルなやりとりで、「しりとり」がとても分かりやすい絵本です。
しりとりを知らない子にも しりとりを知っている子にもおすすめです。
しりとりしましょ
食べ物縛りでしりとりをしていく絵本です。
ページ数が多いので、読み応えがあります。
絵も細かく、大人も見ていて楽しめます。
楽しみながら、しりとりのルールも覚えられるおすすめ絵本。
絵本好きのお子さまには読み聞かせアプリもおすすめです。
人気の絵本から名作童話まで幅広く取り揃えていて、プロのナレーターによる読み聞かせ音声が楽しめます。
読み聞かせアプリの詳細をみてみる⇒みいみ(耳で聴いて 声で遊べる 絵本アプリ)| iPhone/Androidアプリ
いかがでしたでしょうか。
しりとり遊びは、お出かけの際の時間つぶしに遊べたり、ママの家事が忙しくて手が離せない時に口だけ動かしたりできる、便利な遊びです。
おまけに語彙力もUPするとなれば、積極的に取り入れたいですよね。
そのうち、娘専用の特別ルールなしに負けてしまう日も来るでしょう。
そんな日を楽しみにしています!